Legaledge(リーガレッジ)開発者インタビュー 第3回:Legaledgeを使ったナレッジマネジメント

星野:よろしくお願いします。

西田:よろしくお願いします。ついに、第3回目ですね。

星野:今回は、リーガレッジで行うナレッジマネジメントの方法についてお話しさせいていただきたいと思います。特に、法務チーム内でのナレッジマネジメントについては、私も前職で自分事として常々考えていました。その1つの方法論として、リーガレッジで「法務チームでこのようなナレッジマネジメントをすることができるのではないか」という提案をしたいと考えています。

西田:ナレッジマネジメントというと、知見の共有化と認識しています。リーガレッジでのナレッジマネジメントとは…?

星野:法務業務に限った話ではないと思いますが、業務の属人化は法務業務に携わる人々の間で広く課題だと認識されているものの1つだと思います。属人化はまったくの悪ではないと思いますし、法務のような専門職においては自身の知識や経験を高めていくことが重要であるという考え方もある程度は正しいと思います。ただ、組織に所属する者としては、個人のことばかりでなく組織を継続させていくという観点を持たなければなりません。そこで必要になるのがナレッジマネジメントという考え方です。

西田:法務の業務は、「専門的」、「難しい」というイメージがあります。共有化するにも、一筋縄ではいかなさそうです。

【リーガレッジを使った、縦と横のナレッジマネジメント】

星野:私は、ナレッジマネジメントには、縦と横という考え方があると思っています。

西田:縦と横、ですか。

星野:縦のナレッジマネジメントは、上長のもつ知識や経験を部下に共有することです。その目的は、部下の育成です。
一方で、横のナレッジマネジメントは職位に関係なく自身の持つ知識や経験を他のメンバーに共有することです。その目的は、チーム全体のレベルアップや標準化です。
縦と横のナレッジマネジメントのいずれもが、法務チームの継続、ひいては企業などの所属組織の継続につながるものと考えています。

西田:リーガレッジを利用すると、このナレッジマネジメントをうまく行える、ということでしょうか。

星野:はい、そのように考えています。
リーガレッジには「条文テンプレート機能」という、条文単位で雛形(テンプレート)を作成・管理することができる機能があり、これが法務チームのナレッジマネジメントにおける中核機能です。
一般的には契約書単位の雛形を作成していると思いますが、条文単位のテンプレートも用意することによって以下のようなメリットがあると考えています。

● 条文という小さい単位でテンプレートを作成できるので、アイディアや気づきをすぐにテンプレート化してチームに共有できる。また、共有されたテンプレートは条文単位で利用できるから、必要な箇所にのみテンプレートを利用すればよく、使いまわしが簡単。
● 一般条項のような複数の契約書に共通して利用される条項について、重複管理を避けて効率よく管理できる。
● 条項単位の小幅なメンテナンスで済むのでメンテナンスへの心理的な負荷が下がり、短いサイクルでアップデートできる。
● 契約書レビューの際に条文単位の比較検討が容易になるので、より精度の高いレビューが可能になる。

西田:なるほど。

星野:例えば、法務チームのメンバーが一人しかいない、いわゆる一人法務のチームに新しいメンバーが入ってくるとします。これまでは自分しかいなかったので仕事のやり方は自分の頭の中にだけあればよかったものの、これからは新メンバーに業務を教えていかなえればならない。しかもジュニアなメンバーなので、契約レビューの作法なども一から教えなければならない、という状況を考えてみます。

通常であれば、OJTとして一度契約書をレビューしてもらってそれを添削することを繰り返して徐々に知識や経験の継承を行うと思います。しかし、これだと添削や対話の時間を十分に取る必要があり、なかなか時間を割くことができないということがあるかと思います。また、新たにメンバーが入ってくる際に同じことを繰り返す必要があり、やや非効率です。

西田:そういうことは、起こりそうですね。

星野:そんな時にはリーガレッジの条文テンプレート機能を利用していただきたいです。メンバーを迎え入れる方は条文テンプレートを作成しておくことで、新メンバーにとってこれが「上長の知識と経験に基づく生きた教科書」になります。これを新メンバーはこれを参照しながらレビューをすることで、OJTを受けるのに近い効果を得られます。条文テンプレートにはメモも残せるので、テンプレート使用上の注意点なども残していただくとさらに教育効果の高いものになります。

また、上長は部下に課題を出して、あるテーマの条項の雛形を作成させる、という利用の仕方もできます。契約書単位の雛形だとハードルが高いですが、条文単位であれば課題として手頃でありつつ、一つの条文について深く理解させるという教育効果を得られると考えています。チームで使用できる雛形も増えるので、横のナレッジマネジメントにもなります。

横のナレッジマネジメントも、目的は意味合いは縦のそれと異なるものと整理していますが、条文テンプレートを利用した知識・経験の共有という点ではやることは同じだと考えています。

【社員を教育することで、長期的には会社の成長にも】

西田:リーガレッジは、短期的な業務の効率化だけではなく、ナレッジマネジメントを通じた社員の教育にも利用できるという例をご紹介いただきました。

星野:社員を教育することで、長期的には会社の成長にも貢献すると考えています。

西田:本日はありがとうございました。
星野:ありがとうございました。

前回のインタビュー記事こちらです。

新・契約ナレッジマネジメントシステム、LegaledgeのWebサイトこちらです。
デモのご希望などございましたら、こちらまでご連絡ください。

Legaledge(リーガレッジ)開発者インタビュー 第2回:Legaledge開発までのみちのり!

こんにちは、コスモルートの西田です。
今回は、新・契約ナレッジマネジメントシステムLegaledge(リーガレッジ)の開発者インタビューの第二回目をお届けします。
前回に引き続き、リーガレッジのプロジェクトリーダーの星野と、西田の対談形式でお送りします。

西田:本日は、よろしくお願いします。

星野:よろしくお願いします。
   今回は、開発時の話などをしていこうと思います。

【CRフレームワーク】
西田:リーガレッジはCRフレームワークで作成したと聞いています。
   CRフレームワークについて教えてください。

星野:CRフレームワークは、コスモルート独自のフレームワークです。
   特徴としては、二つ挙げられます。

   一つ目が、商品やサービスの品質が、作り手に品質が左右されないこと、   もう一つは、開発をスピーディに進められることです。

西田:実際使ってみて、どうでしたか?

星野:使いやすいと感じました。
   まず1点目の「プロダクトの品質の再現性の高さ」についてですが、CRフレームワークを用いてアプリケーションを作っていく際、メインで実装していく必要があるのはブラウザからのリクエストに応じてデータベースからデータを引き出してブラウザに返す処理(以下「API」)になります。CRフレームワークはここが洗練されており、実装のパターンが明確なので学習コストが低く、誰でも一定水準以上の品質のアプリを実装できるなと感じました。
   ここのところが2点目の「開発スピードの速さ」にもかかわっていて、APIの実装のための学習コストが低いので、実装パターンを理解してしまえばあとはどんどんプログラムを書いていくことができます。この点はプロトタイプの作成にも大いに助かるところで、日々いろいろな新機能の案が出てくるのですが、これを素早く実装して試せるのは大きな利点です。
   また、CRフレームワークはコスモルート独自のものということもあり、疑問点があればフレームワークの開発者にすぐに質問できるという環境もよかったです。技術力のある会社ならではの環境だと感じています。
   CRフレームワークは、リーガレッジなどの自社サービスだけでなく様々な請負開発の案件でも使用していて、高い評価をいただいているときいています。CRフレームワーク自体も、様々な案件で利用されることで当初は気づかなかったユースケースにも対応できるよう継続的な改善・改修を行っています。フレームワーク担当チームには、CRフレームワークをさらに使い勝手の良いものにしていただけるよう期待しています。

西田:先日、社内向けにCRフレームワークの勉強会がありましたね。
   私は参加できなかったので、録画を後日見ましたが、かなり使いやすそうだという印象を受けました。

【スケジュール感】
星野:リーガレッジの企画自体は、2019年12月にスタートしています。翌年の2020年3月に東京で法務・知財のテックサービスに関する大きな展示会が予定されていたので、まずはそれに出展することを念頭に進めていました。

西田:たった4か月で!すごいスピードですね。
   EXPOは、どうでしたか?

星野:いかに、お客様にとって使いやすいサービスを提供できるかに主眼を置いていて、特別にこみいった機能を付けることは考えていなかったので、それくらいのスケジュール感でいけそうだという判断をしました。
   ただ、EXPOは、新型コロナウィルスの感染拡大の影響で開催中止になってしました。
   
西田:それは残念でしたね。

星野:EXPOへの出展はできませんでしたが、無事4月にベータ版のリリース、7月に正式版のリリ-スをすることができました。
   リリース後も少しづつ改良を重ねています。

西田:ほぼスケジュールどおりですね。
   

【見やすさへのこだわり】

西田:開発中に困ったことや、苦労した部分はどんなところでしょうか?

星野:一番気を使ったのは、画面に表示される情報の「見やすさ」です。

西田:「見やすさ」というのは…

星野:登録した契約書情報をどのように表示したらユーザーにとって必要な情報がわかりやすく伝えられるか、ということです。あるキーワードで契約書検索したときに、ヒットした契約書の情報を最初に表示される画面ですべて表示するのか、一部のみ表示して詳細は別の詳細画面で表示するのか、別の画面を用意するのではなく同じ画面のなかでポップアップのような形で表示するのか、そもそも情報の並べ方は縦か横か・・・など、いろいろと考えました。最終的には、ユーザーもおそらく見慣れているであろう表形式で表示することに決めました。
   ただ、表形式の場合は1つ問題があると思っています。それは、情報が多くなると画面が横長になって見づらいという点です。これに対処するには、ユーザー自身がどの列をどのような順で表示するかなど、見るべき情報をユーザーが取捨選択できるようにする必要があると考えました。
   表形式でデータを表示するためのライブラリはいろいろあるのですが、グリッドとしての十分な機能を備え、列の表示・非表示なども簡単に操作でき、かつデザイン的にもモダンであるなどのニーズを満たすライブラリとして、最終的に1つのライブラリにたどり着きました。柔軟なライブラリなのでこちらの意図通りの表現ができており満足していますが、リーガレッジの機能をアップデートしていくにつれて表示される情報が増えていき、どこかで再度見直す必要があるかもしれないとも考えています。今後も、常に「ユーザーにとって見やすい画面になっているか?」を意識した開発をしていきたいと考えています。

今回は、Legaledgeのプロジェクトリーダーの星野と、西田の対談の2回目をお送りしました。
次回は、リーガルテックサービスの現状と展望をテーマにお届けする予定です。

リーガレッジの画面

前回のインタビュー記事こちらです。

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Legaledge(リーガレッジ)開発者インタビュー 第1回:Legaledgeって何ですか?

2020/7/16に弊社からリリースされた、新・契約ナレッジマネジメントシステム、Legaledge(リーガレッジ)のプロジェクトマネジャー、星野へのインタビューを数回にわたって掲載していきます。
Legaledgeの魅力、サービスにこめた思いなどをお伝えしていければと思っています。

西田:本日はよろしくお願いします。
星野:よろしくお願いします。

●Legaledgeについて

西田:最初にLegaledgeについてご紹介いただけますか?

星野:Legaledegeは、前職の法務部での経験から感じた課題を解決するためのサービスとして企画しました。

西田:約5年間、企業内弁護士として働いていたときいています。

星野:はい、そうです。前職では、契約書の管理と活用について課題を感じていました。

西田:契約書の活用とは、具体的には、どういうことでしょうか?

星野:新規の契約書を作成する場合にイチから作るのではなく、これまでに締結した契約書の文章を参考にして作成したり、契約書をレビューする際に過去に締結した内容と比較することがよくあります。このように、締結した契約書の情報を利用することそれを契約書の活用と呼んでいます。

西田:なるほど。管理について感じていた課題を教えて下さい。

星野:契約書の管理については、最近の契約書についてはデジタル化して管理されていたものの、古いものはエクセル台帳で管理するなどアナログな要素が残っていました。デジタル化された契約書も、導入していたシステムの検索性がいまいちだったり、個人的には使いづらさを感じていました。

西田:それだと、目的の契約書を探すだけでも時間がかかりそうですね。

星野:うまく管理されていないと、活用にもつながっていきません。
契約書のレビューをしていると、「この取引先とは、このタイプの条文について過去にはこれまでどのような内容で合意していきたか?」といったことを調べたいと思うことがよくあります。
ですが、契約書自体を探すことに手間取ったり、探し当てた契約書に期待していた条文がなかった場合はまた別の契約書や条文を探して…、ということがあり非効率さを感じていました。
ほしい情報にピンポイントでアクセスできる管理の仕方でないと活用しにくいな、と。

西田:確かに。

星野:なので、Legaledgeでは、契約書の登録・管理を簡単にできるようにし、かつ、契約書情報を活用できるような仕組みを用意しています。私はこれを「契約書の管理と活用をシームレスに連携する」と表現しています。

西田:シームレスとは…。

星野:ここでは「一気通貫」という意味で使っています。これまでの契約書管理の課題の1つとして、契約書情報を積極的に活用することまで意識した管理方法になっていなかったという点があげられるのではないかと思っています。つまり、管理と活用が分断されていました。一方、リーガレッジに登録した契約書は、条文単位でアクセスできたりこれを簡単に再利用できるなど、活用できる状態で保存されています。このように「活用されることを意識した管理」になっていることを「シームレスに連携」と表現しています。リーガレッジを「ナレッジマネジメントシステム」と表現しているのも、契約書情報の活用まで見据えている点に所以があります。
   
西田:いいですね。契約書の業務がかなりスムーズになりそうです。
   

●開発への思い
西田:開発への思いをもう少し教えていただけますか?

星野:契約書の管理というと、今までは「これだ!」といえる決定打がなく各社各様のやりかたで管理していたように思います。
   そこに欠けていた視点は、何度か出てきていますが「契約書情報の活用を見据えた管理方法」という視点です。

西田:なるほど。

星野:「契約書管理」というと、どうしても単なる保管や管理のみが目的になっていたのではないかと考えています。契約書の管理はもちろん、その活用までサポートする、決定打的なサービスにリーガレッジがなりたいと考えています。
リーガレッジをご利用いただき、契約書の登録や捜索といった単純作業の時間を削減し、より付加価値の高い業務に集中していただけたら大変うれしいです。

西田:課題を何とかしたいという熱い思いと、それをテクノロジの力でどう解決していくかという視点と実行力とがマッチしてリーガレッジLegaledgeが誕生したのですね。応援しています!
   
星野:ありがとうございます。

西田:本日はありがとうございました。
星野:ありがとうございました。

Legaledge(リーガレッジ)のプロジェクトマネジャー、星野

今回は、Legaledge開発への思いなどをご紹介しました。
次回は、開発までのみちのりなどについてインタビューをしていく予定です。

第2回目のインタビュー記事こちらです。

新・契約ナレッジマネジメントシステム、LegaledgeのWebサイトこちらです。
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